バンコク
友人と天王寺の駅で待ち合わせをして、関空へ向かう。
税関の作業なども簡単に済み、飛行機は無事にタイの首都バンコクに着いた。
空港から外に出て最初に驚いたのが気候の違い。
3月の初めで、ここまで暑いとは想像を超えていた。
持ってきていた”地球の歩き方”と言う、バックパッカー向けのガイドブックを頼りに路線バスに乗った。
バスを降りて地図を頼りにカオサン・ロードと呼ばれる通りへ行くと、一気に人口密度が増した。
路上には屋台が立ち並び、うちで食べていけと呼び声がかかる。
多少、英語を話すAくんのおかげで宿泊手続きを済まし、翌日出発のパンガン島行きへのチケットを購入した。
南へ
僕たちはパンガン島を目指し、夜行バスに乗った。
首都バンコクの昼間の暑さと打って変わって、夜行バス内は冷房が最大値に設定されており、涼しいを通り越して寒かった。
僕たちが乗ったのは寝台バスだったので、足を伸ばして真横になれる空間があり、高速道路を一直線に南へ向かうので揺れは少なく、意外にもよく眠れた。
朝になると、大陸側のパンガン島の近くの港までたどり着いた。
フェリーでの出会い
このフェリーで、面白い日本人たちに出会った。
普段日本だと、同じバスに乗っていたとしても話しかけて仲良くなったりはしないが、乗員200名ほどのフェリーで唯一の日本人同士だということで気軽に話しかけることが出来た。
肌は日本人離れしてこんがりと焼けており、ゆるゆるのTシャツにゆるゆるのタイパンツ(フィッシャーマンパンツ)と言った格好で、旅慣れてリラックスしているように見える。
初春の日本からやって来た、色白の映画オタクで未知の環境に緊張している僕たちとは対照的だ。
話を聞いてみると彼らは、何度もアジア各地を旅しており、このパンガン島へ来るのも既に数度目だという。
そう言う生き方をしている人たちがいると言う噂は聞いていたし、タイを旅行すれば会うだろうと思っていたが、思いの外に早い出会いだった。
彼らは毎年行っているお気に入りのゲストハウスがあり、そこは島の繁華街からは離れていて、静かでプライベートビーチもあって、しかもかなり安い宿代で泊まれるという。
興味を持った僕たちは、一緒について行ってもいいかと尋ねると快く承諾してくれたので、彼らの向かう旅人の宿へと向かうことにした。
次回は、タイ旅行でカルチャーショックをうける話3です。